政治家エピソード連載(加藤勝信・江藤拓)

今回は政治家エピソード連載7回目として、加藤勝信・江藤拓の両現職大臣を取り上げたい。まずは厚生労働大臣として新型コロナウィルス感染症の対応等で大わらわの加藤先生だ。連日のように国としての対策状況の発表でテレビのニュース番組等に登場している。ただ現時点では終息点が全く読めない状況だ。加藤さんとのエピソードだが、ご本人とのご縁というよりは、岳父にあたる加藤六月先生との関係というべきかも知れない。加藤勝信さんは、東大卒・大蔵省(現財務省)というキャリアから、農水大臣時代の加藤六月先生の秘書になり、そして娘婿(当初は長女の康子さんのはずだったが、実際は次女の周子さんと結婚)となられたことで政治家の道に。六月さんは私の旭化成時代の山口信夫会長と同じく陸軍士官学校58期卒(但し山口さんの2期先輩にあたる)だ。出身も山口さんの広島県とも近い岡山県の生まれであったことからも身近なものを感じて、支援されていた。そんなこともあって六月先生には私も同様に身近に感じていた。さらには、前出の長女の康子(こうこ)さんは、私が旭化成の秘書室長の頃、唐突に数回来社されては、「明治日本の産業革命遺産などは“世界文化遺産”に登録されるべきなので、そのための活動に水野さんも応援して下さい‥」と力説しておられたことが思い出される。私も六月先生のお嬢様ということで、「そんなことは簡単に出来る話ではない‥」と内心は感じてはいた。後ほど知ったのだが、康子さんは政府の推進役なども務められるなどされ、その思いも実現されていた。加藤勝信さんとは、主催者も会場も違うところで2回程、講演を聴いたことがあった。最初の会の終了時に名刺交換等でご挨拶をした際に、上述の話にも触れたが私の印象は定かではなかった。次に昨年9月に農水大臣として初入閣を果たしたもう一人の江藤拓さんだ。江藤さんは、お父上もやはり衆議院議員をされ、建設大臣・運輸大臣なども歴任された江藤隆美さんだ。出身が旭化成の主力工場があった宮崎県(延岡市・日向市など)だったこともあり、当時の話になるが、山口会長は、表立った政治活動は原則"禁止?"されていた商工会議所の会頭(東商・日商会頭)もしていたが、実質的には後援会長の一人として支援していた。その頃は、拓さんも未だ父上の秘書だったので、同じく山口会長の秘書であった私とは、ご一緒することが大変多く、時には極めて個人的な話も聞く(聞かされる?)ことも多々あった。自由闊達に過ごした学生時代のことやら、父上の威厳を背後に気ままに青春を謳歌していたことを、包み隠さず話されていたことが印象的だった。その江藤さんも、いつの間にか大臣として記者会見を行うなど、立派に務めを果たされている。お父上も天上で、さぞかし微笑んでおられることだろう。

※この連載では(第1回)中曽根康弘・中曽根弘文、(第2回)山崎拓・伊吹文明、(第3回)小渕優子・松島みどり、(第4回)麻生太郎・梶山弘志、(第5回)岸田文雄・石破茂、(第6回)甘利明・山口那津男、(今回)加藤勝信・江藤拓の各先生は掲載済。以後は順不同であるが、与謝野馨、二階俊博、加藤紘一、中川秀直、額賀福志郎、鈴木宗男、松本剛明、丹羽雄哉、石原伸晃、太田昭宏、棚橋泰文、金子一義、高市早苗、石田真敏、逢沢一郎、山本有二、山本幸三、野田毅、盛山正仁、福田康夫の各先生を予定。