政治家エピソード連載(鈴木宗男)

第8回となる今回は、現在は北海道地盤の新党大地代表であり、北方領土問題などで名をはせた鈴木宗男先生とのエピソードである。まずは宗男さん(このように呼ばせていただく)との関係だが、元外交官(在ロシア大使館)で現在は作家としても活躍されている佐藤優さんに、私が懇意にしていただいていたことから始まる。そしてそのきっかけは、元読売新聞経済部次長で経済評論家の荒井和夫さんのお声がけで開かれていた「黎明会」と名付けられた会合に、私もメンバーに加えていただいたことからだ。2ヶ月に1回のペースで、主として芝の東京タワーの麓にある「とうふ屋うかい」の奥座敷で開催され、常連は7~8名程度で多くても10名が限度だった。そこでは、佐藤優さんの最新(極秘)時事解説と、美味しい料理・酒が目的の、極めて“インテリジェンスに富む”、内々の名士の集まりだった。ある日、その席に宗男さんが“顔出し“だけされたのが出会いだったはず。当時の田中真紀子外相との政治闘争やいわゆる“諸々の問題”の末、自民党を離党し、結果的には収監されることにもなり、その判決があった後ぐらいだったと思う。「優さん達にしばらくお会いできないので、ご挨拶に来ました‥」との弁があったような記憶があるので、時期は2010年の年末だったかも知れない。そして先生が“社会復帰”された後には、同郷のお仲間である歌手の松山千春さんなども出席した政治資金パーティにも参加したりした。最近では既述の荒井さん主催の勉強会(「経和誠談会」と命名され、主に全日空ホテル東京で開催)でも数回お会いしていたが、今年1月の同会の21周年記念のパーティ会場には、宗男さんは自民党衆議院議員になられていた娘(貴子・たかこ)さんを連れ立って参加され、貴子先生も祝辞を述べられたが、その流暢なご挨拶ぶりに〝ムネオ節〟として知られる父上の血筋を実感させられた。佐藤優さんは勿論、荒井さんの読売新聞時代の先輩でもある橋本五郎特別編集委員や、数名の官僚などもお祝いに駆け付けられ、それぞれが素晴らしいスピーチをされた。“荒井人脈”の幅の広さを実感した夕べでもあった。実は、個人的な話で恐縮だが、私の代表的な著作本である2016年9月発刊の「(日本企業を復活させる)稼ぐ経営」は、佐藤さん・荒井さんに最終原稿チェックまでしていただき、有名な「(旧:角川書店)KADOKAWA」から出版できるような取り計らいまでしていただき、さらには表紙の帯に佐藤さんの顔写真と推薦メッセージまで入れていただいた。佐藤優・荒井和夫のご両名には、この場を借りて感謝の意を示させて頂きます。

※この連載では(第1回)中曽根康弘・中曽根弘文、(第2回)山崎拓・伊吹文明、(第3回)小渕優子・松島みどり、(第4回)麻生太郎・梶山弘志、(第5回)岸田文雄・石破茂、(第6回)甘利明・山口那津男、(第7回)加藤勝信・江藤拓、(第8回)鈴木宗男の各先生は掲載済。以後は順不同であるが、太田昭宏、与謝野馨、二階俊博、加藤紘一、中川秀直、額賀福志郎、丹羽雄哉、石原伸晃、棚橋泰文、金子一義、高市早苗、石田真敏、逢沢一郎、山本有二、山本幸三、野田毅、盛山正仁、福田康夫の各先生を予定。