始まった「自民党総裁選2024」、果たして岸田氏の後の日本を代表する顔は?

始まった「自民党総裁選2024」、果たして岸田氏の後の日本を代表する顔は?

昨日、912日に告示され、9人の候補者が現職の岸田文雄総裁の後任で、内閣総理大臣となるべく立ち上がった。過去最多の候補者数となり、連日報道番組の目玉となることは必須だ。筆者が目を通しているのは、衆参両院からの推薦人が20名あるのが条件であるので、公表されたそれぞれの候補者の推薦人の氏名一覧だ。例えば、最後のギリギリとなり、立候補の有資格となった上川陽子氏の例だけを、ご参考までに記名しておくと、推薦人の氏名の後に当選回数と、かつて所属した旧派閥名も記載されている。

➡▽衆院 松島みどり〈7〉(旧安倍派)山口俊一〈11〉、松本剛明〈8〉、井出庸生〈4〉、井林辰憲〈4〉、仁木博文〈2〉(以上、麻生派)盛山正仁〈5〉、小島敏文〈4〉、堀内詔子〈4〉、国光文乃〈2〉、深沢陽一〈2〉(以上、旧岸田派)小泉龍司〈7〉、牧原秀樹〈5〉(以上、無派閥)、 ▽参院 森雅子〈3〉(旧安倍派)山東昭子〈8〉、猪口邦子〈3〉、中西祐介〈3〉、今井絵理子〈2〉(以上、麻生派)牧野京夫〈3〉(旧茂木派)若林洋平〈1〉(旧二階派)の20名といった具合だ。当初12名~13名の候補予定者の名前が出てはいたが、20名の推薦人が得られず、辞退となり、立候補を果たしたのは9名だ。

その候補者のうち女性候補は、例示した上川氏ともう1名、高市早苗氏の2名であり、どちらかが当選を果たせば、日本人初の女性宰相となる。そこで、個人的な話題となり恐縮ではあるが、実は高市早苗氏とは、筆者が20094月に日韓経済人会議に出席の為に訪韓した際、当時経済産業副大臣をされていた高市氏とご一緒したことがあり、偶々ではあったが当時のイ・ミョンパク大統領に接見し、その時の様子が韓国KBSテレビのニュースで放映もされる等の関係性があった(※匠総合研究所のホームページにその時の報道写真を添付)。本題に戻すが、総裁選に立候補した9名とは、既述の女性2名の他は、これまで幾度となく『小石川』連合と称され有力3候補として報道されてきた「小泉進次郎元環境相・石破茂元幹事長・河野太郎デジタル相」と、小林鷹之前経済安保相・林芳正官房長官、加藤勝信元官房長官・茂木敏充幹事長である。

927日の投開票の結果は、現時点は見通せないのが正直なところだが、各候補が打ち出した政策が他候補への刺激や学びとなり、最終的に総裁の席を陣取った候補には国内政策の意識は当然であるが、外交・安保の視点も改めて注目して頂きたいものだ。昨今は国際政治環境の変動が激しく、11月に決着する次期アメリカ大統領が誰になるか、ロシア・ウクライナ戦争の行方は、政局となりつつある韓国の今後は、弾道ミサイル発射を続け核兵器の増産方針をも強調する北朝鮮等々、我国を取り巻く国際環境を正しく読み解いて、新総理・総裁は対応に尽力して欲しい。