菅義偉新総裁で思うこと

まずは今般(828日)辞任表明をされた安倍晋三総理に、「本当にお疲れ様でした」と申し上げたい。第二次安倍政権下での78ケ月、各メディアで大々的に報道されているので、もう触れる必要はないが、国内だけでなく、これまでのどの総理も成し遂げられなかった外交においても、名実ともに“地球儀を俯瞰”しながら、我が国の平和と繁栄に貢献された。間違いなく、歴史にその名を刻むことになった名宰相であろう。個人的には、当然だが、親しくはなかったが、私のかつての上司(元旭化成会長、元日商・東商会頭山口信夫氏)に随行して官邸にお邪魔したことが二度あり、最初の訪問時には今井秘書官の案内で、お会いすることが出来た。その初めての訪問の際に、総理自身の著作本「美しい国へ」に、“恵存 水野雄氏大兄 安倍晋三 平成十九年四月十日”と私の名前まで入れて署名をし、頂戴した。今でも書斎に大事に保管している。さらには、その時に一緒に記念撮影もしてもらい、本ホームページの私の経歴欄でその写真を(ご了解も得ず)掲載している。さて、本論の菅義偉官房長官(現時点)だが、菅さんが未だ官邸入りをする前の話で恐縮だが、ご自分の横浜選挙区での支援の関係で、一人で旭化成に来社(私が未だ秘書室長の時代)されたことがあり、私一人でお会いした。既述の山口会長が懇意にしていた“梶山静六さんを師と仰ぐ方”とお聞きしていたので、少しでもご依頼にお応えしようと「選挙区内の関係者の支援名簿」を作成し、菅事務所にお届けしたことがある。その後も、会合等で数回菅さんのスピーチを聴くことがあり、古くは総務大臣になる少し前の時には、「霞が関の改革が必要‥」的な発言をされていた記憶があり、実際にもそのような姿勢で官僚に対して指導をされていたように思う。当時、身近で菅さんに接した経験がある官僚の中には、その“有言実行”ぶりに、今でも少し敬遠されておられる方もいるかと思う。少数の会合等でお会いし、目が合って私がお辞儀をしても、会釈も返されないこともあった。そんな日は、決して人のことを悪くいう性分ではない私が、家内にだけだったが「菅さんは“人によっては印象が余りよくないかも…”」と話したことがあるほどだ。(本欄とは関係はないが、私がこれまでに“本性”が良くないのでは…と感じた人物は、2月2日付新着情報で取り上げた小池百合子都知事。)但し、現時点の菅さんへの思いは、これまで長期間、名官房長官として、安倍さんを見事に支えて来られたし、“令和おじさん”で国民にも知られるようになり、今では他の総裁候補(岸田さん、石破さんについては本欄1月10日新着情報で掲載済)よりは人気はあるようなので、日本を代表する“人と成り(器の大きさ)”を目指して国家の運営をしていただきたい。最近の報道番組で紹介された発言の中にあったが、当初は「本心から総理になりたいという気持ちはなかった」ようで、つい数日前までも「仕方がないなぁ‥」との思いであったとの由。結局は出馬表明(92日)もされ、事実上の本命なので、14日の自民党総裁選挙で菅政権が誕生することになろう。やっと“その気になられ”、自覚もされたようで、国益を考えるとその点では良かったかと思う。ただ懸念する新総理の課題としては、「日本外交をどうするか‥」だと思う。冒頭でも触れたが、安倍さんが実行してこられた「世界に向けての発信力」が素晴らしかっただけに、その点も継続され、そして海外からの注目も念頭に、日本をリードしていただきたいと切に願うばかりである。