政治家エピソード連載(麻生太郎・梶山弘志)

まずは、現職の副総理・財務大臣として安倍政権を支えている中心人物の麻生太郎元首相である。歴史上の名家の出身で、ご本人も総理大臣までされた肩書の重みや政治力は言うに及ばず、真の魅力はチャーミングなお人柄だと思う。例えば、自分の懐の中に“私などでさえも”入れてくださるような一面である。その人間性に、先生をよく知る方々同様、私も虜になった一人。かつて、ある総合誌の主幹のご紹介もあり、お座敷を数回ご一緒させていただいことがあるが、お帰りになる際にお見送りをしようとすると、「玄関まででいいよ」と必ず言われ、そして玄関先で素敵な帽子をかぶられ、「どうです、なかなかいいでしょう‥」などと言われて次の会合等に出ていかれていたことが印象的だった。もうかなり以前の話にはなるが、ゴルフもご一緒させていただいたこともある(その時の写真も本経歴コーナーにて掲載)。ゴルフが苦手だった私がボールをバンカーに入れてしまって上手く出せないでいると、運動神経もいい先生(若かりし頃には、クレー射撃の名手で、全日本選手権での優勝をはじめ、モントリオールオリンピック日本代表にも選出された話は有名)は、ゴルフも実にお上手で、「水野さん、それじゃダメ」と言われ、その場で出し方のコツを伝授していただいたりもした。ただ、立場が異なる人達の中には、別の意見や思いがあることも承知。直近の例としては、つい先日までの国会中継での麻生さんの答弁を聴いていても、野党の皆さんが軽くあしらわれている様子が見て取れ、やられている皆さんは面白く思っていないはずだからだ。話は変わるが、実弟の麻生セメント社長などをされている麻生泰氏は現在、日韓経済協会副会長もされているが、私も同会の副会長をしていた時期があり、5年ほど前のことになるが、当時の代表団一行の数名が青瓦台(大統領府)を訪問し、朴槿惠(パク・クネ)大統領と面談までしている。その時の個人的な感想ではあるが、大統領はとても柔らかい表情で私達に接し、全員と握手などもして好印象しか残っていない。そのような人物が収賄罪に問われ、2審でも懲役25年・罰金20億円という重刑が言い渡された。“明日は我が身”というこれまでの韓国トップの末路も顧みない文在寅(ムン・ジェイン)政権の現状を考えると、本当に不思議な国であると言わざるを得ない。日韓関係については、既に本欄6月と9月の2回取り上げたので、ご参照下さい。次にこの10月に経済産業大臣等に就任した梶山弘志先生である。私はお父上の梶山静六(元自民党幹事長、官房長官などの数々の要職を歴任)先生の秘書をされていた時分からのご縁である。お父上は陸軍士官学校60期のキャリアもあり、私が旭化成時代に長年仕えた故山口信夫会長(元日商会頭)も陸士58期を首席で卒業していたこともあり、互いに大変懇意にされていた。先生がご逝去された時には、山口さんは所用でどうしても叶わなかったので、地元の常陸太田市での葬儀に私が代理出席している。その後を継がれたのが、ご長男の弘志さん。従って、弘志さんが政界(衆議院議員)に出られる以前からたびたび交流させていただいており、その後、お父上同様に数々の要職もこなされ、現在は重要ポストの経産大臣等につかれていることを“内心”嬉しく思っている今日この頃である。

※本欄にて以後掲載予定の先生、( )は掲載させていただいた先生
(中曽根康弘)、(中曽根弘文)、(山崎拓)、与謝野馨、二階俊博、加藤紘一、中川秀直、額賀福志郎、江藤拓、鈴木宗男、(麻生太郎)、松本剛明、(小渕優子)、石破茂、丹羽雄哉、(松島みどり)、加藤勝信、(梶山弘志)、甘利明、石原伸晃、太田昭宏、棚橋泰文、山口那津男、金子一義、(伊吹文明)、高市早苗、石田真敏、逢沢一郎、岸田文雄、山本有二、山本幸三、野田毅、盛山正仁、福田康夫の各先生